医療関係者向け情報  > 製品情報一覧

相互作用

本剤はチトクロームP-450(CYP)による代謝をほとんど受けない。また、CYPの代謝活性を阻害せず、CYPアイソザイムを誘導しない。(※「薬物動態」の項参照)

(解説)
本剤は、ヒト肝ミクロソーム及びヒト肝細胞を用いたin vitro試験において、チトクロームP-450(CYP)による代謝をほとんど受けないこと、CYPの代謝活性を阻害しないこと、及びCYPアイソザイムを誘導しないことから、ヒトにおいて本剤とチトクロームP-450の基質となる薬剤を併用した場合でも、本剤及び併用薬の曝露量はほとんど影響を受けないと考えられる。

(1) 併用禁忌とその理由

該当しない

(2) 併用注意とその理由

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛を含有する製剤
 制酸剤、ミネラル入りビタミン剤等
本剤の効果が減弱されるおそれがあるので、本剤服用後2時間以上あけるなど注意すること。 金属イオンと難溶性のキレートを形成し、吸収が阻害されると考えられている。
ニトログリセリン
硝酸イソソルビド
外国での注射剤の臨床試験において、併用により血圧低下の発現頻度の増加傾向が認められている。 機序不明
クラスIA抗不整脈薬

キニジン、プロカインアミド等

クラスIII抗不整脈薬

アミオダロン、ソタロール等

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)があらわれるおそれがある。 これらの抗不整脈薬では、単独投与でQT延長作用がみられている。
フェニル酢酸系、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣があらわれることがある。 中枢神経系におけるGABAA受容体への結合阻害が増強されると考えられている。
テオフィリン
アミノフィリン水和物
テオフィリンのCmax、AUCを約20%上昇させることが認められている。
テオフィリンの中毒症状(消化器障害、頭痛、不整脈、痙攣等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、血中濃度モニタリングを行うなど注意すること。
機序不明
ワルファリン ワルファリンの作用を増強し、出血、プロトロンビン時間の延長等があらわれることがある。観察を十分に行い、血液凝固能検査を行うなど注意すること。 機序不明
降圧作用を有する薬剤(降圧剤、利尿剤等) 併用により降圧作用を増強するおそれがある。 機序不明
血糖降下剤 併用により血糖降下作用を増強するおそれがある。 機序不明

(解説)

〔アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛を含有する製剤〕

健康成人(n=20)を対象とした外国の臨床薬理試験において、本剤を制酸剤(水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムを含有)と同時投与、制酸剤投与の2時間後投与、4時間後投与により、本剤の吸収(AUC)はそれぞれ58%、22%、15.5%低下した。制酸剤の4時間前投与では本剤の吸収に影響はなかったが、2時間前投与により本剤の吸収が11.6%低下した。
したがって、カチオン(アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛)を含有する製剤と併用する場合は、本剤の効果が減弱されるおそれがあるため、本剤との同時投与を避け、本剤服用後2時間以上あけて投与するよう注意すること。

〔ニトログリセリン、硝酸イソソルビド〕

外国の臨床試験(経口剤)及び国内の臨床試験において、硝酸エステル系薬剤併用患者と非併用患者の血圧低下の発現率に差はなかった。
しかし、外国の注射剤の臨床試験において、硝酸エステル系薬剤併用患者では、非併用患者よりも血圧低下の発現率が高い(併用:17.2%(10/58例)、非併用:6.5%(60/929例))ことが報告されていることから記載した。

〔クラスIA抗不整脈薬、クラスIII抗不整脈薬〕

クラスIA(キニジン、プロカインアミド等)及びクラスIII(アミオダロン、ソタロール等)の抗不整脈薬は、QT延長作用を有することが知られている。これらの薬剤を投与中の患者に本剤を併用することにより、QT延長作用が相加的に増強されるおそれがあり、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)があらわれるおそれがあることから記載した。

〔フェニル酢酸系、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤〕

市販後、本剤とフェニル酢酸系又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤が併用された症例で「痙攣」の副作用が報告されたことから記載した。
キノロン系抗菌剤ではGABAA受容体への結合阻害作用による痙攣誘発作用の報告があり、非ステロイド性消炎鎮痛剤との併用によりこの作用が増強することが知られている。
なお、本剤は動物実験において、γ-アミノ酪酸(GABAA)受容体阻害作用を示さなかった。

〔テオフィリン、アミノフィリン水和物〕

国内の臨床薬理試験において、健康成人(n=7)に徐放性テオフィリン400mg(分2)を4日間経口投与し、投与5日目から11日目までは本剤(ガレノキサシンとして400mg)を併用投与(いずれも経口投与)したところ、血漿中テオフィリン濃度(Cmax及びAUC0-10)は、投与4日目に比べて8日目(併用4日目)及び11日目(併用7日目)で約20%上昇が認められた。また、本試験において、本剤とテオフィリン併用時に発現した副作用は軽度の下痢2例、腹痛1例であり、併用による新たな副作用又は重篤な副作用は認められなかった。
しかし、本剤の主な適応症である呼吸器感染症においてテオフィリンは使用頻度が高く、本剤との併用が予想されることから記載した。


〔降圧作用を有する薬剤(降圧剤、利尿剤等)〕

国内の第II相及び第III相臨床試験において、本剤との因果関係が否定できない血圧低下が699例中6例(0.9%)に認められた(軽度:4例、中等度:2例)。国内及び外国の臨床試験において、本剤と降圧作用を有する薬剤(降圧剤、利尿剤等)との間に薬物相互作用は認められていないが、これら薬剤と併用したときに降圧作用が増強され、低血圧が発現する可能性は否定できないと考え記載した。

〔血糖降下剤〕

国内の第II相及び第III相臨床試験において、本剤との因果関係が否定できない血糖低下が682例中9例(1.3%)に認められた。国内及び外国の臨床試験において、本剤と血糖降下剤との間に薬物相互作用は認められていないが、これら薬剤と併用したときに血糖降下作用が増強され、低血糖が発現する可能性は否定できないと考え記載した。

 





















このサイトをご利用いただくための注意事項です。必ずお読みください。

このサイトは、国内の医師・歯科医師・薬剤師等の医療関係者を対象に、医療用医薬品や医療機器等を適正にご使用いただくための情報を提供しています。

一般の方および国外の医療関係者に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
医療用医薬品や医療機器は、患者さま独自の判断で使用(服用など)したり、中止したり、あるいは用法・用量を変えたりすると危険な場合がありますのでご注意ください。 使用(服用など)している医療用医薬品や医療機器について疑問を持たれた場合には、治療に当たられている医師・歯科医師又は調剤された薬剤師に必ず相談してください。

あなたは医療関係者ですか?

はいいいえ